アニメ「リトルウィッチアカデミア 第22話」感想と考察 シャリオ・デュノールの罪

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© 2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会

アニメ「リトルウィッチアカデミア 第22話 シャリオとクロワ」の記事です……。
衝撃でした……そして読めなかったことが悔しい……。
これまで散りばめられていた伏線が、明かされた一つの事実によって一気に回収されました。

なんて面白いアニメなんだ!

あらすじです。


※以下ネタバレが含まれます、ご注意ください!


■あらすじ
「クロワをこれ以上見過ごせない。アッコにもすべてを話さなければ」と決意するアーシュラ先生。

スポーツを巡って争い合う二つの国。
ハンブリッジ伯爵たち大人は敵国に強気に出るべきだと語るが、アンドリューは「これまで時間をかけて関係を修復してきたのに」と反論する。
しかしエイプルトンの一件を挙げられ、「反抗は許さん。私に尻拭いをさせているうちはまだ子供だ」とその考えを一蹴されてしまう。
アンドリューはなにも言い返せなかった自分を情けなく思っているようだった。

アッコを訪ねて寮の部屋にやってくるダイアナ。
しかしアッコはアーシュラ先生のところへ行っていた。

ワガンディアでのことを謝罪するアッコを、アーシュラ先生は「それはもう言わない約束でしょ」と慰めた。
その上で、アッコに最後の言の葉「ファサンシール・シェアリーラ」を教えた。
意味はアーシュラ先生も知らないというが、「最後の言の葉はあなたの胸の中にある。七番目の星が光った時、最後の言の葉を唱えるのよ」と続けた。
さらにアーシュラ先生が秘密を明かそうとした時、ダイアナたちがやってくる。
ダイアナは「アンドリューが呼んでいる」とアッコに伝え、アッコは待ち合わせ場所に向かった。

ダイアナはアーシュラ先生に「魔導石以上の過剰な魔力が集まっている」こととクロワの関係を質問。
それを立ち(飛び?)聞きしていたクロワに気づき、アーシュラ先生はダイアナを置いていく。
ダイアナはワガンディアの花粉によってアーシュラ先生が飛べなくなっていることを察した。

アッコはアンドリューと無事合流、帽子を返してもらう。
語らう二人の近くを、デモ活動を行うサポーターたちが通る。アンドリューは隣国との対立を残念に思っていた。
アッコはサポーターを怖がり、「こんな時シャリオがいれば、みんなショーを見て幸せになる」とこぼす。
アンドリューはこれまでとは違い、アッコの言葉を馬鹿にせず「実現するなら素晴らしいことだ」と語った。
「しかしシャリオではなく自分でやらなければ意味がない」とアンドリュー。
それに対し、「いいよ、やってやる!」とアッコは意気込む。
その時、サポーターの方へ飛んでいく黒いキューブを発見。追うアッコ。

買い物帰りのロッテとスーシィは、キューブを追うアッコを目撃。
アッコはキューブを確保。ロッテとスーシィもキューブのことを覚えており、アッコは「嫌なことが起こる時はいつも現れる」と言う。

その後単独でキューブを追うアッコ。その先には、大衆の怒りを煽るクロワの姿が。
「これは人々の感情をエネルギーに変えるために私が開発した」と、あっさり白状するクロワ。
なんのためにと疑問に思うアッコに、クロワは「人間の強い感情は魔法エネルギーに変換できる。世界中の人々から、怒りや恐れなどの負の感情を完璧に吸い取ってしまうの」と語る。
クロワはそのエネルギーを使って、世界改変計画により魔法の力を見直させようとしていた。
アッコは「こんなの間違ってる。魔法はみんなを喜ばせるために使うもの」と反論するが、クロワは「だからシャリオは失敗した」と言い捨てた。
そしてクロワは、キューブにアッコを襲わせ始める。
キューブは巨大な生物のような形を成し、アッコを追い詰めていく。
そこにアーシュラ先生が駆けつける。
キューブに捕食されてしまうが、アーシュラ先生は全力を出して脱出、ついにシャリオの姿をアッコに見せた。
突然明かされた真実に放心するアッコ。
アーシュラ先生はクロワを止めようとするが、クロワは「よくあなたがそんなことを言えるわね」と嘲笑い、「10年前、シャリオが表舞台から姿を消した日、あなたが月になにをしたのか教えてあげれば?」と続けるクロワ。
月には十字の傷のようなものがついていた。
クロワが負の感情を魔力にしていたように、シャリオはショーを見せ、人々の夢見る力を魔力にしていた。
それによって、ショーに来ていたアッコは魔力を失うことに。
だからこそアーシュラ先生は、アッコを特別に気にかけていたのだった。
これまでのことを思い出し、「嘘だ!」と泣きながら去っていくアッコ。

「これでもうあの子が言の葉を追うことはなくなった。あなたはまた届かなかったのよ、七つ目の言の葉に」と言い捨て、クロワもその場をあとにした。

残されたアーシュラ先生は、うつむくことしかできなかった。


■構造解析
前回アーシュラ先生の罪として自分の予想を語りましたが、シャリオとしての罪はさらにその予想を超えたものでした。

1.シャリオ・デュノールの罪

まさかアッコが魔法に憧れるきっかけとなったあのショーが、アッコの魔力を奪っていたなんて……。
ダイアナ回でアンドリューが「ダイアナは一時期魔法を使えなくなった」と回想していましたが、それもシャリオのショーを見たからだったんでしょうね。
ただ、アーシュラ先生も「あの力は!」となにか反論しようとしていたので、使わざるを得ない理由があったのでしょう。
でもそれにしても「人の夢を吸い取ってエネルギーにする」ってかなり罪深い魔法ですよね……。
逆にクロワの「負の感情を吸い取る」という行為は、負の感情を煽る部分には問題ありますけど、性質としては良い魔法なのではと思ってしまいます。
10年前、シャリオがその魔力を使って月になにをしたのかも気になりますね。
月に十字の傷があることも「なんかそういう設定なんだろうなー」と思考停止して一切気にかけていませんでした……! 馬鹿め……!



なにかヒントがあるかなと思って、1クール目のダイジェスト動画を見てみたんですよ。
そこでふと思ったのですが、冒頭シャリオがショーで倒していたトカゲみたいなやつ、今回クロワのキューブが合体してできたトカゲみたいなやつと似てませんか? 倒したあとの演出もそっくりなんですよ。
クロワはシャリオが一方的に悪いように言っていましたが、もしかしたらシャリオはクロワの悪事を止めるために感情による魔法エネルギーが必要だったのかもしれません。

2.アッコの潜在能力

そしてもう一つ気になることがあります。
一度魔力を失ったアッコとダイアナ。
ダイアナは元々魔女の家系で、すぐに魔法を取り戻す努力を始められたので、現在優秀な魔女になっているわけですが……もしもアッコがダイアナと同じ環境で同じ努力をしていたらどうだったのでしょう。
それどころか、もしアッコが元の魔力を持って魔女になったとしたら?
アッコは魔女の家系ではないらしいので、その時点で潜在能力はそんなでもないのかもしれませんが、もしかするともしかするのかも。

3.七つの言の葉

おまけとして、これまで登場した言の葉とその意味をまとめます。
(聞き取り間違いもあるかもしれませんがお許しください!)

・ノットオーフェ・オーデンフレトール
「夢を叶えようとするものは、困難の中を進む。失敗が続き、夢を見失うこともある。だけど、胸に灯る炎を消してはいけない。たった一つの炎を燃やして、理想の場所を目指せ」

・フェドアリ・アフェルゴ
「夢見たものが手に入るんじゃない。一歩ずつ積み重ねたものが手に入るのだ」

・アライア・リーラ
「開け心よ。笑おう一緒に」

・マイナブ・ディシブード
「成し遂げるには忍耐が大事」

・シビラテューラ・デラディビューラ
「伝統と新しい力が交わる時、まだ見ぬ世界への扉が開く」

・デュオーン
「ありがとう」

・ファサンシール・シェアリーラ
「?」


■まとめ
やはり最後の言の葉は、「信じる心があなたの魔法」なのでしょうか。
印象的に使われている言葉なので、可能性は高いと思うのですが、ではなぜシャリオは最後の言の葉を得られなかったのか。
シャリオは信じきれなかったのかもしれません。その対象は魔法の力か、あるいは友人なのかも……。
OPでもアッコとダイアナ、シャリオとクロワが対照的に表現されているので、そんな可能性もありますよね。
ダイアナにはまだ重要な役割が待っていそうです。

折り返し地点が13話だったと思うので、残りあと4話ですかね……!
ガイナックス系列のアニメの個人的に思う法則の一つに、終盤宇宙へ行くというものがあるので、舞台が月に移ったりするのかもしれませんよ!
最後まで目が離せないぜ! また来週サラダバー!

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コメント

アッコの心に揺さぶりかける、こういう時のクロワって本当のなかに嘘を混ぜるとか、嘘はつかないけど真実は述べない(核心までは触れない)といった手法で相手を焚き付けてる。上手いですねぇ
あの言い方なら、真相はどうあれそのためにショーをやっていてやらかしてしまったシャリオは、よっぽと面の皮が厚い性格でないかぎり否定しようがないし、言ってもアッコが聞いたら言い訳にしか聞こえない
シャリオが言いかけた、クロワが話術であえてはぐらかした裏がありそうです。
シャリオショーをやっていた時にはすでにクロワは感情エネルギー(フューエルスピリット)を集めるためのキューブを完成させてショーに介入してますからね。クロワの感情エネルギーをつかう現代魔法のはシャイニイロッドが身近にあった学生時代が始まりな気がします



あとは、シャリオはなんのためにグラントリスケルを追っていたのか?
少なくとも、前回にでた回想…ナインオールドウィッチへの誓いを立てた時点ではシャリオは杖とグラントリスケルを欲していたわけではなく、クロワの方が自分こそが相応しいと欲していてシャリオもクロワが持つのがふさわしいと考えていたし

その後ウッドワードから話をきいて自発的に欲するようになったのか…あるいは先輩であるクロワのために追っていたのか
ウッドワードは何故止めなかったのか?
どうしても今封印を解きたいのではなく、試練を乗り越えた相応しい者にこそ与えられるべきと考えているから手助けはしないだけなのか
あるいは別な野心があるだけなのか



あと、シャリオショーをみたことによってダイアナも魔法を失ったみたいだけど…あのカードを大切にしていることからしてもシャリオの言葉を信じておれなかったから魔法を再び取り戻しだのだろう
アッコを引き戻してシャリオとの関係を修復するのはダイアナだろうね

No title

コメントありがとうございます!

おっしゃる通り、シャリオとクロワにはまだまだ明かされていない秘密がありそうですね。
そもそもグラントリスケルがどれくらいの規模の世界改変を行えるものなのかも気になるところです……。

もう話数も残り少ないですが、最後まで楽しみましょう……!

あともう一つ

ドリームフューエルスピリットで夢とか希望を魔法エネルギーとして座れると、その人の魔法使用に影響(魔法がつかえなくなる)する。
ということは、LWA世界の魔法は人間の夢や希望に密接につながっていて、その想いが魔力となりレイラインを形つくっている…ということなんだろうか
それが枯渇しかかってるということは人々が夢を抱かなくなったということなのか


もしかしてクロワがグラントリスケルで改変しようとすることって
夢や希望から魔力が生み出される魔法体系から、怒りなどの負の感情から魔力が生み出されてレイラインを形成する新しい魔法体系の世界とか?

No title

返信遅くなってしまってすいません!

人間の夢や希望がレイライン(ユグドラシルの根)を形作っているという予想、演出的には大当たりでしたね!

リトルウィッチアカデミア、大団円に終わって本当に良かったです。
次のトリガー作品にも期待しましょう!
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志室幸太郎

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あの名作からなんてことないニュースまで、ストーリー性のあるものを構造解析していきます。
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