アニメ「正解するカド 第12話 ⊿Γ≡」感想と考察 異方というフロンティア

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© TOEI ANIMATION,KINOSHITA GROUP,TOEI

アニメ「正解するカド 第12話 ⊿Γ≡」の記事です。
正解するカド、終わってしまいました……。
オリジナルアニメ+謎要素いっぱいということで、本当に考察しがいのあるアニメでした。本当に毎週楽しく記事を書かせてもらっていましたね。
ですが、見当違いな考察も多々ありました。
その原因ははっきりしています。
徭ちゃんのヒロイン力を完全に甘く見ていました……。
最後のあらすじをどうぞ!


※以下ネタバレが含まれます、ご注意ください!


■あらすじ
「ザシュニナはなぜかあなたに会いたがっています。彼はきっと無防備に近づいてくるでしょう」と予想するサラカ。
「一度だけ受け止めて、一度だけ貫ければ」というサラカに、「一泡吹かせることができるかな」と続ける真道。

関東一帯を飲み込んだカド。
その中で、ザシュニナと対峙する真道とサラカ。
ザシュニナの呼びかけに応じ、カドは舞台を整えた。
「なにを話そうか」というザシュニナに対し、真道は「俺とお前の話だ」と答える。

その最中も、カドは徐々に巨大化していく。
カド内部では、政府や自衛隊が連携を取って対策を講じていた。

「宇宙は極めて低次元だが、特異点人類は宇宙の計算限界以上の情報を生んでいた」と人類の特異性について語るザシュニナ。
真道やザシュニナ自身の複製体を見せ、「作られた時点では完全に同一だったが、今は違う」と説明。
「まったく同一のものに別の価値を与える力。1しかないものに、1以上の情報を与える力。それこそが人類の生んだ、未曾有の力である。そしてそれは、我々の内側から生じているらしい」と続ける。
この特異な力を解明するために、異方に来てくれないかと願い出るザシュニナ。
しかし真道は、「俺は異方には行けない」と答える。
興味がないわけではなかったが、「俺はこの世界を愛している。ここには大切なものがある」と語る真道。
「お前は自分を満たすために、宇宙と人類を犠牲にしようとしている。俺はそれを認めない」と言い切った。
強い感情に露わにし、ザシュニナは「君を力尽くで異方に連れていくこともできるんだぞ」と叫ぶ。
だが、「わかっているんだろう。自分の言っていることが間違いだと」と真道に諭され、くずおれるザシュニナ。
ザシュニナは、強制的に変換することで真道が真道ではなくなってしまうことをわかっていた。
「やはり君を連れていくことはできない」と理解した上で、ザシュニナは再び真道を消そうとする。
「君を終わらせる。この私の手で」というザシュニナに対して、真道は「俺もお前を殴ってやろうと思っていた。馬鹿な真似をしているから、殴ってでも止めてやるのさ。だってお前は、友だちだからな」と清々しく言った。

ぶつかり合う二人。

しかし、真道の拳は届かず、ザシュニナに致命傷を与えられた。
ザシュニナは人類の技術を称賛するも、真道の企みに気づき、先手を打っていたのだった。
謝るザシュニナに対し、「こっちこそ悪いな、お前を驚かせられなかった」と真道も謝る。
そしてザシュニナは、真道にとどめを刺した。

カドに指示をして、祭壇のようなものを作るザシュニナ。
「じきに変換が始まる。人類は正解へとたどり着く。だけど真道、私は寂しいよ」と、真道を横たえて涙を流す。
だが、そんなザシュニナをサラカが待ち受け、「作戦は完全な形で果たされた」と宣言した。
そこに一台の車が。制服の少女が降りてくる。
「必要なのは二つ。一つはすべての策が尽きたと思わせること」
と語るサラカだったが、ザシュニナは「私と真道の間に、ずかずかと踏み込むんじゃない」と憤る。
しかし、制服の少女に向けてはなった攻撃は、あっさりと無効化された。
サラカは、「そしてもう一つ。空前の情報量を与えること」と続ける。
制服の少女は、ザシュニナを圧倒し「なるほど、瞬君が言ってた通りのやつね」と冷静に言った。

サラカはナノミスハインで隔絶世界の相対時間をずらし、16年を経過させていた。
車から現れたのは、歳を取った花森。
制服の少女がザシュニナの前に浮遊させたスマートフォンには真道が映し出され、「紹介するよ。俺
とサラカさんの娘。人類と異方存在を上回る、新しい宇宙の解。真道ユキカ」と語った。
ザシュニナは感情をむき出しにして激昂し、ユキカを攻撃するが、ユキカはそれを平然と防いだ。
思わず逃げ出すザシュニナ。
しかしユキカはその先で待ち受け、ザシュニナを引きずり戻す。
「私は人類と異方存在の特異点。あなたより高次元の存在。でもね、私は終わりではないの」と、諭すようにザシュニナに語りかけるユキカ。
「ヤハクィザシュニナ。進歩ってなにかわかる? 自分を途中と思うことよ。人も私も、異方存在もあなたも、みんな途中」と続ける。
「私も途中か。君と同じだな、真道」
ザシュニナは最後にそう言うと、ユキカの手によって消し去られた。

消えていくカド。

一人犠牲になった真道を悼むサラカだったが、ユキカは「そうだね、お父さん。あいつ、そんなに悪いやつじゃなかったよ」と呟いた。

一か月後。
カドやザシュニナによってもたらされた技術は、ユキカによってすべてリセットされた。
「ですが、すべてが失われたわけではありません。我々には最も大きなものが一つだけ残されました。それは、異方が存在するという事実です」と会見で語る首相。
続けて、「私たちは異方という進歩のフロンティアがあることを知りました。今度は人類が自ら、ヤハクィザシュニナに会いに行こうではありませんか」と宣言する。

品輪博士は「ちょっといってきます」と書き残されたボードを置いて失踪。
ユキカはサラカともろくに話さないうちに出て行ってしまったようだった。


■構造解析
怒涛の最終回でしたね……。
なんかもうあらゆる面で衝撃と感動でした。

1.ユキカ

まさか徭ちゃんのヒロイン力がここまでだったとは……!
ナノミスハインで隔絶世界の相対時間をずらし、子供を作って花森に育ててもらっていたわけですね。(多分名前の漢字表記は幸花)
人類と異方存在のハイブリッドという点においては、これまでにも生まれてきたのではないかと思います。多分サラカが初めての人生ではなかったでしょうし……。
ですが、今回はザシュニナが持ってきたナノミスハインがありました。
最高のサラブレッド+最高の教育環境が合わさったことで、ザシュニナさえ圧倒する超人類が生まれたということですね。
この展開はまったく予想していませんでした……ザシュニナはもちろん、視聴者一同もびっくりだったでしょう。
しかし、そんなユキカちゃんはあっという間にどこかへ行ってしまいました。
普通に世界を放浪しているのかもしれませんが、徭ちゃんが呟いていた「情報を超えるもの」という言葉が気になります。
ベランダでたそがれていた徭ちゃんも、どこかへ行ったようですしね……。

2.ちょっと行ってきます

どこかへ行ったと言えば、もう一人。品輪博士も書き置きを残して姿を消してしまいました。
でもこっちはどこへ行ったかはっきりしていますよね。異方へ行ったのでしょう。
ここで一つの仮説なのですが、品輪博士はもしかしたら異方存在の子孫なのではないでしょうか。
ユキカの項でも語りましたけど、多分サラカ以前にも異方存在は人としての人生を送っているはず。サラカだけでなく、もう一つの異方存在も地球に降り立っているはずですしね。
もしかしたらカドの世界にいる所謂“天才”と呼ばれる人たちは、異方存在の子孫であり、異方の感覚を少なからず生まれ持った人たちなのかもしれません……。

3.異方というフロンティア

そして、最後に総理が語った「異方が存在するという最も大きな事実」ということが、SFアニメの一番の醍醐味だったと思います。
自分がSFになにを求めているかって、新しい可能性なんですよね。
昔からSF映画やSFアニメをよく見ていたので、ベタなところで言うと「宇宙船で宇宙へ旅立つ!」みたいなやつに感動していたのです。
「人類は地球で滅びていくだけではなく、もっと遥か未来まで続いていくことができるんだ」という希望みたいなものを感じませんか?
正解するカドも、アニメの世界の中で新しい未来への可能性が示されたことに興奮しましたね。
「アニメはアニメでしょ? そこまで考えるなんて馬鹿らしい」と思う方もいるかもしれませんが、SFは単なるフィクションではなく、思考実験的な側面もあります。
実際昔のSF作品から生まれたアイデアや可能性は、続々と今の世界で実現されていますよね。
この作品で初めてSFに触れたという方がいたら、「こんな可能性もあるのかもしれない」と思ってくれていると嬉しいです。


■まとめ
ただ、残念ながら手放しに「名作だった!」とは思えない方もいると思います。
その原因は「真道が犠牲になる必要あったの?」という点ですよね。
ユキカという超人類が生まれたのであれば、普通にユキカを紹介してザシュニナを圧倒すれば驚いてくれると思うんですよ。
なので正直、あの作戦そのものの合理性はちょっと疑問です。
それでもあえて真道の気持ちを汲み取るなら、友だちだから”ザシュニナ一人を消し去るようなことはしたくなかった、とかですかね……。
ザシュニナが完全に消失したのか、それとも異方に帰ったのかにもよるのですが、それが長期的に見てお互いに有益な結果をもたらすのかもしれません。

つまりまとめとしては、「もっと欲しい!」ですね!
最後に意味深な伏線を残していったのですから、映画化でもノベライズでもいいのでちゃんと回収してほしいものです。

さて、以前から度々語っていた正解するカド第二の盛り上がりですが、それは“リアルタイム実況”のことです!
カドが地球に現れたのは、2017年7月25日。もうすぐなのですよ!
シン・ゴジラの時にもリアルタイム実況でひと賑わいありましたが、正解するカドはどうなるでしょうね。
いやそれどころか、カドが実際に現れる可能性もゼロとは言い切れませんよ!(?)

今後の展開とカドの現実への登場に期待しつつ、さらだば!

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