映画「リターナー」あなたが一番影響を受けた作品はなんですか?

本日紹介する作品は映画「リターナー」です!

後に「ALWAYS 三丁目の夕日」や「永遠の0」で名をはせることになる山崎貴監督の映画ですね。
これは初監督作品「ジュブナイル」の次に撮られた二作品目。
日本のアクション映画としては未だに最高峰の作品だと思ってます。
ジュブナイルも今後紹介しようと思いますが、リターナーは自分が最も影響を受けた映画と言っても過言ではないので、先にこちらから紹介させてください。

物語曲線はこんな感じです。
リターナー曲線 
アクション映画なのでそこかしこに盛り上がるシーンがあり、クライマックスに向けて盛り上がっていく一般曲線のようなんですが、この曲線よーく見るとあの曲線の要素も含んでるんですよね。

では、あらすじをどうぞ!

※以下ネタバレが含まれます、ご注意ください。

■おおまかなあらすじ
2084年。地球はダグラと呼ばれる宇宙人の侵略を受けており、人類は激しい戦いの中で消耗しつつあった。
そんな戦争状態を抜本的に解決するため、ミリという少女が最初に地球へやってきたダグラを抹殺しに2002年へタイムトラベルする。

2002年。船上での闇取り引きを潰しに来た裏世界の仕事人ミヤモトは、仕事の最中にタイムスリップしてきたミリを撃ってしまう。(ダグラから身を守るための防弾プレートを仕込んでいたので無事だった)
仕方なくミリを連れて帰るミヤモト。
目を覚ましたミリは、ミヤモトに「(最初のダグラを探す)協力してほしい」と頼むが、ミヤモトは子供の冗談だと思って部屋から追い出してしまう。
それでもミリはめげずにミヤモトの部屋に侵入し、首に小型爆弾(に見せかけたビップエレキバン的なもの)を貼り、脅迫する形で協力の約束を取りつける。

お腹を空かせていたミリは、ミヤモトの作ったペペロンチーノを食べるとあっという間に眠ってしまう。
ミヤモトもベッドに横になるが、ミリが寝室に入ってきたことに気づいて起きる。
「コートが落ちてたから拾った」と言うミリにため息をつき、再び眠りにつくミヤモト。
翌朝起きると、床に一枚の写真と新聞記事の切り抜きが落ちていた。
写真には、雨の中倒れているミヤモトの姿が映っていた。

ミヤモトに仕事の依頼を出している謝という老婆の協力もあり、最初のダグラを発見する二人。
しかしそのダグラは、ミリが未来で戦っていたダグラとはまるで違う姿だった。
ダグラは幼い子供のようで、さらに弱っていた。

そこに現れたのが、溝口というマフィアの男。
溝口はミヤモトが中国にいた頃の親友の仇で、さらにダグラを軍事利用しようとしていた。
多勢に無勢だったため、一時その場から逃げ出す二人。

謝の助言から、「最初のダグラは迷子で、それを殺してしまったために本隊が攻め込んできた」という結論を導き出し、ダグラを助けに行くことにするミヤモトとミリ。
溝口とダグラのいるプラントに二人で乗り込み、辛くも溝口を倒してダグラを奪還、本隊に返すことに成功する。

ダグラの侵略は防がれたが、未来が変わったことによってミリは消えてしまう。

溝口を倒したことにより、闇の仕事から足を洗うことを決めたミヤモト。
謝に銃を返したあと、雨宿りをしながら一服していると、一人の男がミヤモトの前に現れる。
冒頭、船上での取り引きを潰した際に、足を撃って大怪我をさせた男だった。
男がミヤモトに銃を向ける。ミヤモトはすぐに応戦しようとするが、銃は謝に返してしまっていた。
雨の中鳴り響く銃声。ミヤモトはその場に倒れた。

雨の中倒れるその姿は、いつかミヤモトが見た写真の光景そのままだった。

しかし息を吹き返すミヤモト。
不思議に思いながら撃たれたところを触ると、そこにはミリが使っていた防弾プレートが。
ミリは一度未来に戻ったあと、ミヤモトが死んでしまうことを知って一度戻ってきていた。
その時コートを拾う振りをして、防弾プレートを仕込んでいたのだった。
防弾プレートの裏には「借りは返した」とのメモ。

雨が上がり、ミヤモトはその場を歩き去る。

■構造解析
長いですね!
やはり思い入れの強いものは気合が入ってしまいます……。
ではここから、いくつかの要素に分けて解析していきます。

1.ミステリー的な伏線回収

あらすじを読んでいただければおわかりかと思いますが、この映画もミステリー曲線を含んでます。
ミリが中盤に帰ってきていて、ミヤモトを救うために防弾プレートを仕込んでいたという部分ですね。
初見時は気づかなかったのですが、ミヤモトの寝室を訪れたミリはとても清潔そうに見えます。
しかし最初に2002年に来たミリは、戦争の最中やってきたので服もボロボロですし顔も真っ黒です。
大人が見たら気づけてしまうのかもしれませんが、これがミステリー的伏線回収の原体験の一つだったりするので、自分の心には印象的に残っています。
このように、どんなジャンルであっても「伏線」と「伏線回収」を仕込むと、ぐっと物語の魅力が強くなるでしょう。

2.既視感はあるが、日本ならではの映像美と物語

今作は「どこかで見たことがある」「マトリックス?」「E.T?」「ターミネーター?」など、とにかく既視感があるという評価を下す人が多々いました。
確かに影響を受けた部分はあると思いますし、自分も「マトリックスっぽいなー」と思いながら見ていたんですが、上記の作品とはやはり違うものです。
比較対象になるのがほぼすべて洋画ですよね。
洋画は確かにエンターテイメント性が強くて、物語のふくらみ方も大きく、映像も派手なものが多いです。
しかし今作は非常にコンパクトに物語がまとまっており、なおかつ派手過ぎず地味過ぎない日本人好みの(?)アクションシーンが多いのです。
物語はあらすじの通りとして、アクションシーンを比較してみましょう。

マトリックスのアクションシーンはご存知でしょうか?
主人公のネオとトリニティが、両手にマシンガンを持ってバカスカ撃ちまくるシーンがあります。スロー再生を多用し、石の柱が砕ける映像がとても派手でした。
のけ反って銃弾を避けるシーンも有名ですよね。
一方でリターナーも、似たようなシーンがあります。
作中にソニックムーバーと呼ばれるアイテムが登場します。数秒チャージすると、一定時間超高速で移動できるようになるというものです。
ソニックムーバー使用中は使用者以外がスローモーションになるため、よくマトリックスと比較されていました。
しかしアクション自体はただ銃を撃ちまくるだけでなく、銃弾を最小限の動きで回避、ハンドガン一丁で複数人を的確に撃ち抜く、マガジンを放り投げてソニックムーバーが切れる直前に再装填など、非常に現実的(?)でクールな立ち回りをします。
これはマトリックスにはない、日本的なアクションシーンでした。

■まとめ
今回の記事でなにが言いたかったかというと、日本のアクション映画にも良いものはあるぞということです!
昨今日本のアクション映画=はずれみたいな風潮や、「日本は予算がないからアクション映画でハリウッドに勝てない」と発言する映画関係者がいたりしますよね。
自分は全然そんなことはないと思います。
確かに世界に通用するかというと微妙かもしれませんが、工夫次第で少なくとも日本人の好みにあったアクション映画は作れるはずです。

というか、またリターナーのようなアクション映画が見たいんです!
このブログを万が一映画監督さんが見ていたら、10回は見るので撮ってくださいお願いします!

自分が一番影響を受けた作品と言ってもいい作品だったので、つい熱くなってしまいました( ˘ω˘)
皆さんにとっての「一番影響を受けた作品」があればコメントで教えてくれると嬉しいです!

それでは、サラダバー!

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