「コロンシリーズ」に詰め込んだ“底辺クリエイターが生きる方法”

明けましておめでとうございます!
旧年中はブログへのアクセスやコメント、大変ありがとうございました!
今年もしょうもない記事を書いていきますので、よろしければお付き合いください(土下座)。

さて、ついにこの記事を書く時が来ました。

シェアワールド創作企画「コロンシリーズ」について熱く語っていきたいと思います。
そもそもコロンシリーズとはなにか。

colonseries.jpg 

現実世界に似た宇宙、“コロニー”。
コロニーの歴史を記録する者たち、“コロニスト”。
コロニストたちが書き記す書籍群、“コロンシリーズ”。
歴史とリンクしつつ、様々な物語が綴られていくシェアワールド。
「物語の鍵となる単語:その出来事が起きた年代」がそのままタイトルになります。
(ホームページAboutより抜粋)

つまり、コロニーというパラレルワールドを舞台に、人物や出来事を記録するという体で創作をするシェアワールドなわけです。
現在80作品参加者20名ほどと、ありがたいことに個人の企画としては結構人が集まってくれています。
しかしそれでもまだまだ小規模と言わざるを得ません。
というのも、コロンシリーズの設定すべてを理解しようとすると非常に難しく、参加のハードルが高く見えてしまうという問題があります。
最早「別のもっと参加しやすい企画を始めたら?」と思う方もいるでしょう。
それでもなぜコロンシリーズにこだわり続けるか。

■“紙の本のため”の企画だから
大きな理由の一つが、ぶっちゃけこれです。
昨今出版業界も不況で、電子書籍の影響もあり紙の本(特に活字の本)がとても売れづらくなっています。
確かに電子書籍は場所も取りませんし、どこにでも大量の本を持ち運べて非常に便利です。
ですが、自分はやっぱり紙の本が好きです。
夜布団にもぐり、スタンドライトだけで読む推理小説はたまらないですよね。

そんな紙の本を売るためにどうすれば良いかというと、付加価値を付けるのが一番手っ取り早いと思いました。
これは実際に出版社もやっていることで、バッグを付録にしたりカードゲームを付録にしたりして購買意欲を煽っていますよね。
しかしコロンシリーズはまだ個人でやっている企画であり、そんなお金をかけたことができるはずもありません。
ではなにを付加価値とするのか。
それは、体験です。
コロンシリーズの作中にコロンシリーズが登場するという部分がミソになっています。

現実から見るとコロンシリーズは「歴史を記録するという体で創作をした作品群」です。
しかしコロンシリーズの作中では「歴史の真実を記録した書籍群」として、都市伝説的な存在となっています。
これがどういうことかと言うと、現実で販売されるコロンシリーズが、娯楽作品であると同時にグッズでもあるということなんです。
コロンシリーズは黒い表紙に白い文字で題字と作者名が印字されているだけの、非常にシンプルな装丁の本です。見れば一発でわかるでしょう。
もしも街や友だちの家で黒い本を見かけたら、「こいつ……コロニスト……!」なんてことを思えるわけです! 楽しいでしょ!!(中二病)

コロンシリーズの作中には「暦史書管理機構」という秘密組織が出てきます。
作中では文明誕生以後様々な出来事を記録し、コロンシリーズとしてまとめ、管理している組織です。
現実での暦史書管理機構は現在同人サークルとして活動しており、イベントに向けて本を作ったりしています。
言ってしまえばコロンシリーズは、全力で秘密組織ごっこをするための企画でもあるわけですね!
どうです、興味が湧いてきたでしょう(強引)。

このように、“本に体験的付加価値を持たせる例になれたらという思いもあり、この企画にやたらこだわっています。

■「自分で自分をプロデュースする」という生き方
以前「アニメーター低収入問題」の記事で、若いクリエイターが今後活躍していくためにはどうすればいいかという話をしました。
確かになんらかの賞を受賞したり作品を認められたりして、企業に所属することができればベストでしょう。(それでも受賞後ヒット作に恵まれず消えてしまうこともありますが)
ですが選ばれるのは本当に一握りです。選ばれるのを待っていても、本物の才能がなければただ歳を取るだけです。
やはり今は受け身になるのではなく、攻勢に出るべき時代なのだと思います。
自分の創作物を自分でプロデュース、プロモーション、マネタイズしていくのです。
時代と共に選ばれるための門はどんどん狭くなっていきますが、幸い自分で自分を売り込むシステムはどんどん増えていっています。
Youtubeやニコニコ動画等の動画サイトもありますし、電子書籍や紙の本だって今ではかなり安価に自分で作ることができますよね。ツイッターという優れた情報発信サービスもあります。
コロンシリーズはそういった、「自分でプロデュース」の一例になれたらいいなという気持ちでやっている部分もあるのです。
まだまだ収益をあげられるほどのコンテンツにはなれていませんが、充実感は半端じゃないです。
もしWEB上で創作活動をしていて「誰かに認められたい」と思っている人は、自分の創作物を使って収益を上げる方法を考えてみてはどうでしょう!

■まとめ
タイトルにある“底辺クリエイター”とは自分のことです。
3年間ライトノベル系の新人賞に応募を続けましたが、すべて一次審査で落ちました。
そしてどう思ったかと言うと、「出版社に選ばれないなら、こっちが出版社になればいい」というわけです。
きっと新人賞に落選して悔しい思いをしている人は無数にいるでしょう。
そういう人たちが一丸となって一つのことをやれば、それは今の出版業界の一翼を担えるのではないでしょうか。
出版だけに限らず、アニメや漫画、果ては映画なんかも今は自作できる時代です。
コロンシリーズのようなハンドメイドな企画が、これからどんどん増えていってくれたら楽しいなと思います!

それでは今日はこの辺で! 2017年初サラダバー!

コメント

No title

志室さんが色々な事を考えているのが分かって、凄くいい記事だったと思います
特に「本に体験的付加価値を持たせる」というアイデアが面白いと思ったので
そこに対しての自分なりの考察を少しだけ


確かに、コロンシリーズに思い入れがある人が街で黒い本を見たら
「街や友だちの家で黒い本を見かける」→(脳内で、暦史書管理機構にまつわる壮大なサーガなどが繰り広げられる)→「こいつ……コロニスト……!」
みたいな感じになるのだと思います
しかし、普通の人が街で黒い本を見ても
「街や友だちの家で黒い本を見かける」→「あ、黒い本の隣にあの有名な小説あるじゃん。そっち読も」
みたいな感じになってしまうような気がします
その理由は、コロンシリーズに対する興味や思い入れなんて普通の人には別にないからです

私達は作者ですから、無条件でコロンシリーズへの思い入れがあります
ですが、普通の人はそうではないでしょう
そこの認識を間違ってしまうと空回りしてしまう気がします
ですので「こいつ……コロニスト……!」みたいな反応を本気で貰いたいなら
一体それの何が魅力なのか、それをどうやって他人に伝えていけばいいのか、そんなこと自身にきちんと向き合って行く事も大切な気がしますね
(具体的には、暦史書管理機構の格好良さをきちんと作品にして発表していく事とかでしょうか…)


企画や熱意自体は凄いと思うので
その辺の埋め合わせをしていく事も、今後の課題になっていくのだろうと思います(素人考えですが)
頑張って欲しいです

No title

AONAの作者さんコメントありがとうございます!

うーん、確かにおっしゃる通りです……。
今ってあくまでも作る側だけが作って読んで楽しんでいるだけで、読み専の人ってほぼいないんですよね。

やはり読み専の人に興味を持ってもらうためには、コロンシリーズからヒット作を出すしかないでしょう……。
今のほぼ身内しか読んでいないであろう連載が終わったら、ヒットさせるつもりで新しい作品に取り掛かろうと思います!

今年はそれ以外にも色々とコロンシリーズを盛り上げる企画をやっていこうと思いますので、またちょっと見守っててくださいね!

No title

もう少しだけ追記
コロンシリーズはただ面白い作品を作る事だけが大切なのではなく
黒い本という設定自体を、面白いと思ってもらう事が大切なのかなと思いました


例えば、ハリーポーターという映画がありますよね
あれは誰もが知ってる名作小説です
なのでハリーが使っていた杖というものが商品化されれば、大勢の人が買ってくれるでしょう
しかしホグワーズの図書館に置いてあった本というものが商品化されても、おそらくみんな首を傾げるでしょう
何故ならハリーポッターファンとは
ハリーポッターのファンであってもハリーポッターの劇中に出てくる本のファンではないからです
「コロニストになれる体験を付属価値にする」というのは、ただ面白い作品を作るだけでは駄目な気がします

それはホビーアニメとかが参考になる気がします
遊戯王のアニメとかは、「遊戯王カード」という実在の商品に価値を与えるというのを一番の目的においてその上で話を作っていたりします
そしてそれを主題にした話作りをしているからこそ、初めて遊戯王のアニメは遊戯王カードの催促になっています
他にも「魔法の変身ペンダント」を売るための話作りをしている女児アニメとか
ガンダムを格好良く見せる事で「ガンプラ」を売る事を大切にしているガンダムシリーズとか
ああいう感じの話の作り方を参考にして
「コロンシリーズ」というものにどうやったら憧れを抱いて貰えるのかしっかり考えて実行していく、それがこの企画の肝なのかなと思いました
(勿論まず人に読まれなければ、取らぬ狸の皮算用な訳ですが…)

この企画に対して色々な事が考えられるいい記事だったと思います

No title

うーん、なるほどですね……。

最近ではブックハンターと暦史書管理機構というコロンシリーズ定番の題材のようなものも生まれてきているので、その近辺でヒット作を生めたらべストかもしれませんね。

具体的な意見とてもありがたいです!
参考にしつつ精進してまいります!

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: タイトルなし

おお、最近はミステリー小説のレビューしていなかったのに見てくださってありがとうございます!

http://colonseries.jp/buy.html
こちらに実際に作ってみた本の画像があるのですが、どう思うでしょうか?
確かにデスノートの印象は強いですが、デスノートは一過性のものです。
コロンシリーズは今後脈々と続いていく(と思いたい)ものなので、いつか黒い本=デスノートというイメージすら塗り替えられるのではないかと考えています!(自分の努力次第ですが)

参加者さんのコメントにもありますが、やはり作品内でいかにコロンシリーズをかっこ良く登場させるのかがとても重要ですね……。
これまでコロンシリーズに興味を示してくれるのは書き手の方が多かったので、普段読み手の方の意見はとても参考になります!

今後ブログでもコロンシリーズの活動報告をしていこうと思いますので、見守っていただけると嬉しいです!
それではー!
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あの名作からなんてことないニュースまで、ストーリー性のあるものを構造解析していきます。
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