アニメ「ACCA13区監察課 第1話 もらいタバコのジーン」考察と感想 新たな盛り上がりの生み方

さあ、個人的に今期一番期待しているアニメ「ACCA13区監察課」の記事でございます。
原作はすでに完結済みとのことで見当違いな考察をするかもしれませんが、そこも笑って楽しんでいただければと思います。
原作未読の方は一緒にあれこれ妄想して楽しみましょう!

今作は第1話から、構造的に面白い作り方をしています。
まずはあらすじをどうぞ!


※以下ネタバレが含まれます、ご注意ください。


■あらすじ
ACCA13区監察課に所属するジーン・オータスは、ある日監察課の廃止を告げられる。
その日出張で視察に向かったジーンは、そこで監察課が不正行為を行っていたことを突き止め、さらに監察課の立場は悪くなると思われた。
しかし翌日になって、突然監察課の廃止が白紙撤回される。
廃止を決定したACCA五長官の一人グロッシュラーが、廃止撤回に素直に応じたのだった。
グロッシュラーを訝しむ他の五長官。一方でグロッシュラーは、何者かにジーン・オータスの監視を命じる。
一方で、ジーンは監視の視線を感じ取っていた。

後日、ジーンは半年で13区すべてを回るというタイトなスケジュールを言い渡される。
ジーンが出張の際に発覚した不正を鑑みて「引き締めが必要」というのが課長の見解だったが、ジーンは腑に落ちない様子。

早速視察に出向くジーンだったが、白い制服の支部局員に絡まれる。ジーンはそれを軽くいなし、ACCAバードン支部へ。
するとそこに、モーヴ本部長が抜き打ち視察に現れる。そのことにも、ジーンは違和感を覚えた。

本部のカフェに寄ると、そこには五長官の二人が。近くにはあの白い制服の支部局員も。
ジーンは物怖じする様子も見せず、五長官の二人に煙草を振る舞って雑談を始めた。
監察課の廃止撤回を祝う五長官の二人だったが、ジーンは「この平和な世の中に監察課は不要ではないか」という意見を述べる。
一方で五長官の一人は「なにかあった時に最初に見つけるのが監察課になる」と反論した。

ジーンが去ったあと、白い制服の支部局員が、ジーンのオイルライターを回収する。


■構造解析
いやー、たまりませんね。なにがたまらないか早速解析します。

1.新たな盛り上がりの生み方

当ブログもこれまで結構様々な作品を取り上げてきました。
その中で、度々出てくる構造の一つに“主人公をいじめる”という要素があります。
これは最初に盛り上がり曲線を落とすことで、後の曲線上昇の振れ幅を大きくするという効果を生みます。
今作はその応用とも言うべき、新たな盛り上がり曲線の落とし方をしていますね。
主人公を取り巻く環境がいかにも平和であるという描写のことです。
この“いかにも平和”というフックがかかることで、ちょっとした怪しげな描写が際立って不気味に思えるのです。
これによって、ミステリー的な盛り上がり曲線の微震が生まれます。
“笑ってはいけない”というフックがかかると、ちょっとしたことで笑ってしまうあの手法と同じですね。
(昔からある手法ですが、新たなと書いたのは当ブログでは初出だからです!)

2.ジーン・オータスの只者ではない感

主人公のジーン・オータス。1話の時点では派手なバトルや論戦がなかったにもかかわらず、只者ではないオーラが尋常ではないですよね。
これは物語の構造というよりも、アニメーションの演出が大きく関わっています。
ポイントは表情の作り方にあります。
アニメーションというのは絵を動かすわけですから、キャラクターを構成する要素は極力簡略化されます。
そのためシワや影が極端に減ってしまい、極端な表情しか表現できないことがしばしばあります。
しかしこの作品は、実に微妙な表情の機微をしっかりと描いているのです。
ジーンのとぼけているようでどこか鋭い表情が、只者ではない感を生んでいるわけですね。
他にも最初の出張の際にジーンが局員のことを調べ始めた時、同行していた部下(ぺ)がしていた「なにか悪いことが起こる気がする」という表情なんかも素晴らしかったです。


■まとめ
最近はエンターテイメント色が強く、かつインスタントなものが好まれることもあり、アニメも派手だったり萌えだったりに大きくウェイトを置いた作品が多い時代です。
そんな中、今作のようないぶし銀なアニメがまだ生まれてくれることを非常に嬉しく思います!(あ、萌えアニメも好きですよ)

一体この平和な世界観にどう綻びが生まれ、どう収束するのか、次回以降も楽しみですね!
それでは今日はこの辺で! サラダバー!

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