アニメ「リトルウィッチアカデミア 第16話」感想と考察 完全にアニメーターのアニメ

アニメ「リトルウィッチアカデミア 第16話 ポホヨラの試練」の記事でござる!

第11話の記事で、このアニメの裏にあるっぽいアニメ制作者たちの声みたいなものを熱く語りましたが、今回完全にアニメーターやアニメーター志望の方向けな内容でしたね!
「え、どこが?」と思う方もいるかもしれませんが、安心してください。解説しますよ!
まずはあらすじだっ!


※以下ネタバレが含まれます、ご注意ください!


■あらすじ
言の葉を見つけようと、ネット(?)で検索する現代っ子アッコ。
しかし検索結果が表示されるのを待っていられないほどに、アッコには忍耐力がなかった。
が、その時ロッドが光を放つ。

アーシュラ先生に相談に行くと、「ロッドが四番目の言の葉が近くにあることを教えている」と言う。
四番目の言の葉はなにかと尋ねるアッコに、「マイナム・ディシブード」と答えるアーシュラ先生。
アッコはすぐに唱えるが、やはり魔法は発動しない。
「成し遂げるためにはあるものが大事」だという。それは、アッコには特に足りないものらしい。
翌日ロッテの家を訪ねる予定だったアッコたちだが、「言の葉が近くにあるなら学校から離れない方がいいんじゃない?」と言うロッテ。
しかしアーシュラ先生は行くことを進める。近いというのは、距離のことではなくその体験をする時が近いという意味であるとのこと。
それを聞いて、アッコたちはすぐさまロッテの家へ向かうのだった。

研究室で感情と魔法の関連性について研究するクロワ先生。
怒りの感情がもっとも大きな魔法エネルギーに変換されることを発見していた。

アッコが自分に足りないものがなにか悩んでいると、ロッテの家に到着。
ロッテの父と母に熱烈な歓迎を受ける。
ハパンシュラッカのパイを振る舞われるが、アッコの口には合わないようだった。
このパイが、後に大変な事態を引き起こすことに。

翌朝、ロッテの悲鳴が轟く。
駆けつけたアッコたちは、緑一色になってしまったロッテの母を発見。
母だけでなく、父やパイを作ってくれたお隣さんも緑一色に。
その正体は苔であり、1000年に1度くらい色々な条件が揃った時に発症する緑人間病という病なのだった。
発生した時は、その地域に住む魔女がなんとかする必要があるという。
このままでは、全身が苔になって枯れてしまうらしかった。

アッコはすぐに解毒剤を作ることを提案。材料となる5つのアイテムを手分けをして集め始める。
アッコとロッテは、用意されていたかのように忍耐を試される材料ばかりだった。
なんとか材料を集めていくが、サミー人が育てたトナカイの糞を探しに来ると、サミー人であるニコラスはいなくなっていた。

ニコラスと連絡を取る方法を求めて一度ロッテの家に帰るアッコたち。
が、そこには緑人間病に侵されたスーシィが。ついにはロッテまでも症状が発症。
残り二つの材料を求め、アッコは奮闘する。
フクロウを買収してニコラスさんの居所を突き止めたアッコ。トナカイの糞を無事回収する。
残り一つは、イエティが作る伝統の薬の素。
ニコラスさんにトナカイを借り、アッコは遠い山の麓を目指す。

意外と文明的な生活をしているイエティを訪ね、薬を作ってくれるよう頼むアッコ。
なかなか動き始めないイエティだったが、アッコはなんとか忍耐を見せ、再度頼む。
すると、ようやくイエティは薬を作り始めた。
が、なかなか記述通りのものが出来上がらず、アッコはリテイクを出しまくる。
なかなかうまくいかないことをアッコに詰問され、イエティはついに泣きながら逃げ出してしまった。
イエティを追いかけ、謝るアッコ。
そんなアッコに、イエティはスマホを見せる。エゴサして批判を見て落ち込んでおり、作品の出来にまで影響が出ていたのだった。
アッコはスマホを放り投げ、「そんな世間の評判気にしてどうすんの!」と言った上で、イエティを褒めちぎる。
イエティは急激にやる気を見せ、なんとか薬の素が完成したのだった。

あとは帰って調合するだけだったが、なんとトナカイがアッコを残して先に帰ってしまう。
アッコは徒歩で夜の雪の道を歩く。
その道中、アッコは急激な脱力感に襲われる。しかし、仲間やアーシュラ先生の姿を思い浮かべ、「それでも耐える!」と歩みを進めるアッコ。
そこに現れたのは、トナカイを連れたニコラスさんだった。

ようやくロッテの家に戻ったアッコ。
レシピに従い、シャイニィロッドで丹念に材料をかき混ぜていく。
そしてアッコは、自分に足りなかったものが忍耐であることに気づき、「マイナム・ディシブード」と唱える。
シャイニィロッドの力もあり、薬が完成。緑人間病は治癒していった。

こうしてアッコは、四つ目の言の葉も蘇らせたのだった。


■構造解析
教訓回でしたねー。自分も忍耐はある方じゃないので、色々とグサグサ刺さりました……。
そして今回リアルタイムで見てたんですが、CMでちょっとネタバレしてたんですよね。
それも含め、語っていきます!

1.鬼のリテイク

今回特に「あっ」と思ったのが、アッコがイエティにリテイクを出しまくるシーンですね。
見ていた方も気づいたと思いますが、冒頭言っていたのはここのことです。
もろにアニメの制作現場を表現してましたよね。
描いても描いてもリテイクを出され、スケジュールに追われ、エゴサをして批判ツイートを見て落ち込む……。付け加えるなら薄給な人もいたりで、本当に大変な業界だなと思います。
でもアッコが言っていたように、アニメーターは本当に特別な職業だと常々思っています。
最近自分も運営している企画のPVに使うために、顔アップのキャラが目を開くというアニメを頑張って描いてみたのですが、やはり素人レベルですしものすごく時間がかかりました。
ましてやキャラクターの体をぬるぬる動かすなんて全然できる気がしません。
今回の話にもあったように、忍耐強く練習していかなければ得られない特殊能力なんだなと思います。
度々言ってますけど、国を挙げてアニメーターを保護してあげてくれ!

2.CMではっきりしたクロワ先生の目的

そしてちょっとびっくりしたのが、BD/DVDのCMでクロワ先生の目的を思いっきり語っていたところです。
これまでクロワ先生はどこの派閥にいるのかということを語ってきましたが、はっきりと「魔女の尊厳を取り戻す」と発言していました。
やはりクロワ先生は、純粋な魔法はもう古いと考えてはいるものの、形を変えて魔女が生き残る方法を模索しているようです。
これは上のアニメ制作事情的なことに絡めるならば、「3DCG等の新しい技術をどんどん導入して、アニメをガンガン作っていくべき」みたいなことなんでしょうね。
となると、クロワ先生が“世界改変魔法”を使ってなにをしたいのかも、アニメ制作現場の事情から逆算できないでしょうか。

魔女の尊厳を取り戻すということは、現実に置き換えれば「アニメーターの待遇改善」ということになりそうですよね。
前述したようにアニメーターは過酷な労働環境を強いられていますし、「制作会社はもっとお金出せ!」というメッセージでもあるのかもしれません。
クロワ先生が科学+魔法によって魔法の有用性を証明し、助成金をもらったりしようとしているのはまさにこれでしょう。

ですが、いくら良いアニメを作っても売れるかどうかはわからない博打の世界。
そこで“世界改変魔法”なんです。
おそらくクロワ先生は、魔法に対する「古い、いらない」という認識を、「魔法はすごい! 役に立つ!」という認識に書き換えたいのでしょう。
これは「オタクの文化、子供が見るもの」というアニメの認識を、「アニメはすごい! 芸術作品だ!」という認識に書き換えたいと同じようなものです。
そうすれば、アニメに最初から価値がある状態なので、無条件に売れるし制作会社もお金を出してくれるわけですね。

が、アッコたちがそんなことを許すはずもありません。
おそらく純魔法勢力はこう言うでしょう。
「ずるしないで、正々堂々と魔法の良さを伝え、世間に認めてもらうべき!」
これも置き換えれば、「小細工しないで、正々堂々と良いアニメを作って世間に認めてもらうべき!」
ということになりますね。

この対立構造が、今後語られていくのではないでしょうか。


■まとめ
いやあ、ここまでアニメーターのことを語るアニメだと予想できた人はいるんでしょうか。
リトルウィッチアカデミアという作品がアニメ制作現場の声にならない声を代弁してくれてる感じですよね。見ている業界の人はどう思っているんだろう……。

そんな裏事情も面白いですが、相変わらずキャラクターやお話も魅力的。
特に今回はロッテが可愛かったです。折笠さんは最高のキャスティングでしたね……。

それにしても今期豊作過ぎませんか!
他にも色々見たいアニメがあるんですけど、すでに全部追いきれないくらいには良アニメラッシュな気がしてます。
アニメ業界が盛り上がってくれるのは嬉しいけど、できれば追いきれるくらいにしてほs……いや、円盤買えってことですね(真理)。

さっ、サラダバー!(お金がない)

スポンサーリンク

コメント

No title

もちです
志室さんが新連載始めたウェンディの小説
あれの第1話に対して個人的に滅茶苦茶思う所があったので、掲示板の方にまた書いときました
ぶっちゃけかなり失礼というか、アレな事も書いてると思いますが…
見といてもらえると嬉しいです

>おそらくクロワ先生は、魔法に対する「古い、いらない」という認識を、「魔法はすごい! 役に立つ!」という認識に書き換えたい


個人的には少し違うんじゃないかなぁと言う気がします。
たしかにクロワ版円盤のCMでは魔法界の権威の復権を目指しているらしいことが語られてますが…

シャリオとナインオールドウッチのウッドワードは、グラントリスケルによりナインオールドウッチが生きた時代までの魔導石を使わずに魔法をつかえた魔法全盛期のような時代をとりもどす…

ナインオールドウッチ=ディズニーのアニメーターのナインオールドメン
ウッドワードは子供が目をかがやかせ夢と希望にあふれたディズニー創世記のようなアニメーションよもう一度ということだろう。
アッコが言った魔法だらけで誰もが魔法に触れられる世界は素晴らしい…(誰でもアニメ楽しめる)ということだろう

ただクロワの言う魔法界の復権という目的が本当にそこにあるか?と自分は考えます。
クロワの目指すものは"魔法界の復権"なので、近世の魔法黄金期のように魔女は叡智の象徴として知識を独占する魔法界が特権階級の扱いになることを復活させたいという可能性もありますからね。

SSSやルーターも見方を変えれば魔力供給のインフラを握ってしまうという行為。(ロシアの原油パイプライン外交ができてしまう)
ということですからね

No title

コメントありがとうございます!

微妙なニュアンスの違いはありますが、自分の言いたいことは野良稲さんと大体同じですよ!
(魔法界が特権階級の~のあたり

ただSSSやルーターをインフラと考える発想はなかったですね……。
確かに魔法が世界中で有用なものと認められれば、その根源的なエネルギー供給の技術を持つクロワ先生は莫大な富と名誉を得るでしょう。

現状アッコを利用して言の葉を集めさせ、クロワ側に引き込んで野望を達成しようとしている感じ満々ですが果たして……。
非公開コメント

スポンサーリンク

検索フォーム

プロフィール

志室幸太郎

Author:志室幸太郎
あの名作からなんてことないニュースまで、ストーリー性のあるものを構造解析していきます。
創作ライフのお役に立てれば幸いです。

シェアワールド企画“コロンシリーズ”を運営しています。
コロンシリーズ:ホームページ
ツイッター:@shimuro_1129s

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード

QR

リンク

プライバシーポリシー